子どもの口臭は歯周病が原因?注意点と対策
こんにちは。
本庄市の「江川歯科医院」です。
お子さまの口臭が気になると感じたことはありませんか?
口臭は大人のお口トラブルというイメージが強いですが、じつは子どもであってもさまざまな原因で口臭が強くなることがあります。
そのうちの一つが、歯周病です。
そこで今回は、子どもの口臭を引き起こす歯周病とその対策についてご紹介します。
子どもにも多い歯肉炎
歯周病の原因となる歯周病菌は、食べかすなどを代謝するときに揮発性硫黄化合物というガスを発生することにより、口臭を引き起こします。
子どもの場合は、大人のような進行した歯周病というよりは、初期段階である歯肉炎を発症することが多いです。
痛みなどの自覚症状が現われないため気が付きにくいですが、初期段階であっても、お口の中に繁殖した歯周病菌により口臭が発生することがあります。
口臭に加えて、歯ぐきが歯の形に沿って赤く張れていたり、歯磨きのときに出血したりする場合は、歯肉炎の可能性を疑いましょう。
磨き残しがないように仕上げ磨きが必要
歯周病の原因である歯周病菌は大人から感染するため、お子さまが感染しないようにする、というのが理想的ですが、現実はなかなかそうもいきません。
したがって、歯周病菌の温床となる磨き残しがないように、日々のブラッシングを丁寧に行うことが大切です。
お子さまが大きくなるにつれて歯磨きも一人でするようになりますが、どうしても十分に磨けていないことが多いため、小学2~3年生ごろまでは保護者の方が仕上げ磨きをしてあげましょう。
その際に、歯ぐきの腫れがないか、出血がないかなども合わせてチェックしてあげると、歯肉炎にいち早く気が付くことができます。
また、思春期はホルモンバランスの乱れにより、歯肉が腫れやすい時期です。つまり、歯周病の発症リスクが高い年齢とも言えるため、注意が必要です。
子どもの口臭は歯周病以外にも原因がある
子どもの口臭を引き起こす原因は歯周病だけではありません。
以下のようなことも、口臭リスクになり得ると考えられています。
(1)口呼吸:唾液量が減って口内が乾燥し、細菌が繁殖しやすくなる
(2)胃の不調:胃の調子が悪く、食べ物をうまく消化できない場合は口臭が発生する
(3)生理的な原因:緊張しているときや起床時などは口臭が強くなりやすい
生理的な原因を除き、子どもの口臭はお口の中や身体の不調が現われていると言えます。
放っておくと、歯肉炎や口呼吸などお子様の成長に影響を与える病気や習慣が根付いてしまう可能性があるため、気になる場合は歯科医院を受診しましょう。
当院では、お子さまのむし歯や歯周病治療はもちろんのこと、予防のためのクリーニングや
お子さまお一人お一人に合わせたブラッシング指導なども行っています。
ぜひお気軽に、本庄市の江川歯科医院までご相談ください。